機能性腸疾患(機能性腸障害)
機能性の慢性便秘症
大腸の形態的変化(見た目の変化)を伴わない便秘症は機能性の便秘症と分類されます。
排便回数減少型という排便回数や排便量が減少するタイプと、排便困難型という排便時に直腸内の便をうまく排出できず残便感が生じるタイプがあります。
薬物治療としては、慢性便秘症診療ガイドラインでは浸透圧性下剤と上皮機能変容薬が推奨されています。そのほか、刺激性下剤や膨張性下剤、漢方薬などが用いられることもあります。また、食事療法として、症状に応じた水溶性食物繊維・不溶性食物繊維の適切な取り方についての情報提供をしたり、自律神経のバランスを整えるための生活指導などを行います。
過敏性腸症候群
お腹の痛みや不快感が繰り返し生じる疾患です。1)排便によって症状がやわらぐ、2)症状とともに排便の回数が変わる(増えたり減ったりする)、3)症状とともに便の形状(外観)が変わる(柔らかくなったり硬くなったりする)といった特徴がみられます。便秘を伴う場合も下痢を伴う場合もあり、「便秘型」「下痢型」「混合型」「分類不能型」と分類されます。
薬物療法は分類を考慮して行います。
食事療法としては、FODMAP(Fermentable:発酵性、Oligosaccharides:オリゴ糖、Disaccharides:2糖類、Monosaccharides:単糖類、Polyols:ポリオール)と呼ばれる小腸で吸収されにくく大腸で発酵しやすい糖質を控えると改善することがあるため、低FODMAP食の進め方についての情報提供をすることがあります。
また、自律神経のバランスを整えるための生活指導やリラクゼーション法を行います。また、うつ病や不安症、身体表現性障害、不眠症、摂食障害などを併存することも多いため、その場合はその診断に応じた薬物治療・精神療法を考慮します。
診療時間
月 | 火 | 水 | 木 | 金 | 土 | 日 | |
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