双極性障害
双極性障害とは
双極性障害とは、周期的に気分が高いとき(躁病エピソードまたは軽躁病エピソード)を繰り返す疾患です。うつがある人もいればない人もいます。
うつがあるタイプの場合、うつのときだけをみるとうつ病と見分けがつかないのですが、うつ病と双極性障害は治療法が異なるため、正確に診断する必要があります。
双極性障害の症状
双極性障害の軽躁病エピソードないし躁病エピソードでは下記のような症状が3日以上みられます。
■ 気分の高揚感、爽快感
■ 怒りっぽい
■ 過活動
■ 寝なくても元気
■ 自信過剰
■ 普段よりもお喋りになる
■ 頭の中に次々と考えが浮かぶ
■ まずい結果になる活動(浪費や無茶な運転など)をする
■ 注意散漫になる
上記のようなエピソードが過去にみられた場合、現在がうつ病のような状態でも診断は双極性障害となります。
双極性障害の治療
双極性障害の治療では、「二度と再燃させないこと」を目標にするのではなく、「再燃する回数を減らすこと」や、「再燃したとしても波を小さく抑えること」が治療の目標になります。そのためには、薬物療法が何よりも大切です。双極性障害の場合、うつ状態、普通の気分のとき、躁状態と3つの状態がありますが、どの時期にも薬物療法が必要です。普通の気分のときにも薬が必要なのは、再燃予防をするためです。
この中では、躁状態と普通の気分のときに、薬を中断してしまいがちですので、注意が必要です。
薬物療法では気分安定薬と抗精神病薬を使います。
精神療法(≒カウンセリング)は、双極性障害の場合は薬物療法とセットで行うことを前提としております。双極性障害の精神療法では、躁状態に対する心理教育がとても重要です。躁状態のときにはどのようなことを行いがちなのか、躁状態の前兆にはどんなことがあるのか(人によって多少異なるため自分なりのサインを見つけることが大事)など整理していきます。また、家族にも躁状態について知っておいてもらい、声かけをしてもらうと良かったりします。
重点的な精神療法としては、対人関係社会リズム療法という、対人関係療法と社会リズム療法(生活リズムと対人刺激を一定にすることを目指す治療)を組み合わせた治療が効果があり、当院でも実施することができます(保険診療のほか別途予約料がかかります)。
診療時間
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