名古屋市鶴舞線いりなか駅近くの女性医師(女医)による精神科・心療内科|りさ杁中こころのクリニック

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PTSD (心的外傷後ストレス障害)

PTSD (Posttraumatic Stress Disorder) とは

PTSD(心的外傷後ストレス障害)とは、命や身の危険(災害や交通事故、性的暴力や身体的暴力、突然死など)に直面したり、身近な人がそういった場面に直面したことについて見聞きした後、悪夢やフラッシュバックなどの症状を呈する疾患です。

実は、こういった出来事に直面した直後には、かなり高い割合で症状が出るのですが、たいてい1ヶ月以内に回復します。1ヶ月以内に回復しなかった場合に「PTSD」という診断がつきます。

1ヶ月以上続くかどうかは、トラウマの種類(性的暴力は症状が長引きやすい)などによります。

PTSDの症状

PTSDでは下記のような症状がよくみられます。

◾️トラウマを侵入的に思い出してしまう
◾️トラウマを思い出させられたときに動揺したり体の症状が生じる
◾️トラウマに関する悪夢
◾️トラウマの再体験
◾️トラウマに関することを避ける
◾️トラウマ体験について重要な部分が思い出せない
◾️興味関心が減った
◾️感情の幅が狭くなった
◾️自分・他者・世界に関して否定的なルールができる
◾️ネガティブな感情(恥や罪悪感)が続く
◾️トラウマの原因や結果について自分を避難する
◾️睡眠障害
◾️イライラ・怒り
◾️集中力の低下
◾️警戒心
◾️驚愕反応

その他、うつ病やパニック障害、社交不安障害などを併存することも多いと報告されています

PTSDの治療

トラウマについて細かく聞かれるのではないかと懸念される方も多いのですが、どんなタイプ(災害、交通事故、性的暴力、身体的暴力、その他)のトラウマかだけ把握できれば、たいてい診断を付けて治療を始められますので、深くお尋ねすることはございませんのでご安心ください。

治療ではPTSDの「症状」について知る(心理教育)ことが第一です。患者さんは、トラウマ体験という大変な体験をした後に、さまざまな症状を呈するようになり、コントロールが効かないと感じながら生活していることが多いものです。治療の中でまずしっかりと病気の症状について知り、自分に何が起きているのかを理解していきます。

特に大事なことは、トラウマの原因について患者さんは悪くないということ、自分が悪いと感じてしまうのは病気の症状なのだということを少しずつ理解していくことです。また、ご家族はトラウマ症状に対して困惑していることもあるので、病気の症状である(治りうるものである)と説明します。

薬物療法では抗うつ薬や非定型抗精神病薬が効果があります(うつ病に対して強く効く抗うつ薬とPTSDによく効くものは少しだけ異なります)。

短期集中的な精神療法(≒カウンセリング)としては、認知行動療法やEMDR、対人関係療法があります。
認知行動療法やEMDRは、トラウマ記憶そのものにアプローチする方法です。

対人関係療法は、トラウマについて詳しく話してもらうことはありません。「現在の」対人関係に焦点を当てつつ、日々の出来事の中での感情を振り返ったりすることで少しずつ自分の感情に触れてもらい、コントロール感覚のある安心できる生活が再び送れるように作戦を練っていきます。当院では対人関係療法を実施することができます(保険診療の他、別途予約料がかかります)。

当院におけるPTSDの診療の工夫

トラウマに関する話題は慎重にします
PTSDの症状があると、トラウマに関する内容を話題に出すことはとても辛いものです。当院では、トラウマに関する話題はとても慎重に扱います。患者さんの様子を確認しながら進めますので、無理矢理話を聞き出すことは致しません。

診断に役立つツールの利用
PTSDの診断をつけるのに役立つ、標準化されたアンケート(Posttraumatic Diagnostic Scale)がございますので、診断の補助として使うことができます。

待合にテレビはございません
PTSDを患わっている患者さんの中には、「テレビは怖くて見られない」という方がいらっしゃいます。テレビのニュースなどで、突然トラウマに関する話題が流れる可能性があるからだと思われます。そういった配慮から、当院では、待合にテレビは置いておりません。

セルフヘルプ本の活用
待合スペースには患者さん用のセルフヘルプ本(自分で自分を治すための本)が置いてあるので、興味があるものを自由に手にとって頂くことができます。

根拠を大切にした薬物療法の選択
PTSDにどのような薬が効果があるかは、海外の研究の結果などである程度明らかになっていますので、そういったものを参考にしながら薬物療法を行います。

トラウマに伴う対人関係の変化に着目
トラウマの克服のための暴露療法を当院で行うことはできないのですが、トラウマによって変わってしまった対人関係に着目し、対人関係を安心できるものにすることで間接的にトラウマを治療していくような方向で治療を行うことが多いです。ご家族から理解を得るために、家族も含めた面談をすることもできます。

併存精神疾患にも配慮
PTSDの患者さんは、PTSD以外の精神疾患(うつ病や不安症、安定剤の依存症など)を併発していることも多いものです。当院では、そういった併存精神疾患の存在にも配慮し、可能な限り併存精神疾患も含めて治療していく方向にしています。

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※ 祝日も診療します(年末年始を除く)

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